2011年 10月 23日
大雨の土曜日、「富士山麓青木ヶ原の樹海ウォーク」を楽しんできた。 木や葉っぱが朽ちて土となる速さは1年間で1ミリだそうだ。 ここは土が極端に少ない、溶岩の地面なのだ。 木は地中に深く根を張れないので、横根が木を支える。 生き延びるために、光を求めて高く枝を伸ばす。 下草は育たない、一種独特な風景だ。 地面は苔に覆われ平らに見えるが、実は溶岩の穴ぼこだらけ。 勝手に森に入れば、その穴に落ちて大怪我をしてしまうという。 樹海の中では磁石が使えない。 針がくるくると回転してしまう。 携帯電話の電波も届かない。 いよいよ火山洞窟に下りる。 各自ヘルメットの紐を締め、ヘッドランプを点灯し、軍手をはめる。 まず洞窟の入り口まで5メートルほど降りた。 次にはしごで地底に降り、さらに奥へと行く。 ごつごつした溶岩の塊は表面が鋭く刃物のようだ。 岩をしっかり掴みながらそろそろと降りる。 漆黒の闇、ヘッドランプの灯りを頼りに進む。 やがて地面が凍っている場所まで来た。 つるつるのアイスバーンなのでとても滑る。 腰を落として横ばいで行く。 手を岩から離してはいけないと、何回もガイドの注意が飛ぶ。 転んだら怪我をする、緊張した。 暗闇の奥にアイスパレスという氷の部屋があり、氷筍が見えた。 冷気が霧のように漂い、体中にまとわりつき寒い。 やっと地上に出られてほっとした。 洞窟の中は0度、外の暖かさと木々の緑が心にしみた。 更に森の中を進んでいく。 明るく清々しい森は、ブナとミズナラの原生林だ。 空気が澄み切っている。 木々から爽やかな香りが漂う。 身も心も開放され、幸せな気分に包まれた。 エコツアーのガイド「福田」さんの説明は耳に心地よい。 富士山についての深い知識と自然への畏敬、 そしてこよなくこの地を愛していることを感じだ。
by bajiao1313
| 2011-10-23 14:20
| 国内旅行
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なつかしい国、 大好きな台湾の紹介と、日々心に響いたことを綴っています。夢は台湾一周一人旅。実現に向けて中国語を少しづつ学んでいます。日本人です。 by bajiao1313 カレンダー
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