人気ブログランキング | 話題のタグを見る

八角の台湾旅行記

bajiaoyue.exblog.jp
ブログトップ
2009年 11月 25日

宗北内児科診所

ある冬の台北旅行中、五十肩の激痛に襲われた。

出発前から体調が思わしくなく、寒気がして右肩が重くだるかった。
この年は厳冬で、何回も雪が降った。
成田へ行く電車から見える景色も一面の雪景色だった。
だからこそ南国へ旅立つ期待感があったのだが、体調不良であまり元気がなかった。
宗北内児科診所_a0129636_091450.jpg


1月の末に旅行することは今までも何回かあったが、今回の台北はとても寒かった。
急遽現地で手袋を買うほどの風の冷たさで、外を歩くにはコートやマフラーが必要だった。
天気も悪く、どんよりした空から時折冷たい雨が降った。

街はちょうど春節前の賑わいで正月の歌が流れ、買い物客でごった返していた。
でも私にはその雰囲気を楽しむ余裕がなかった。
肩と腕がだるく、だんだん鈍い痛みに変わり始めていた。
宗北内児科診所_a0129636_093362.jpg

その晩は寝返りを打つ度に、痛みで目が覚めてしまうほどになった。
翌朝は箸を持てず、食事ができない。熱も出始めた。
持参の痛み止めを飲むと少し和らぐが、薬が切れてくるとまた痛くなる。

ガイドブックを調べて、日本語が通じるお医者さんがいることを知った。
ありがたいことにホテルから近い。
双連駅のすぐ近くの、ビルの2階にある立派な診療所に行った。
”宗北内児科診所”という看板が掛かっていた。
地元の患者さんが何人か待っていたが、まもなく診察室に通された。

お医者様はかつて京都大学に留学したとのことで、柔らかい関西弁を話した。
親身になって診察してくれ、痛む右肩に大きな注射を打ってくれた。
そのあと別室で看護婦さんが超音波の治療をしてくれた。
その結果、痛みは驚くほど楽になった。

痛み止めも出してくれたが、良い香りのする漢方薬だった。
薬袋に印刷してある診療項目を見ると、一般内科、高血圧、皮膚科、その他の最後に”疼痛科”とあった。
正にぴったりのお医者さんだったのだ。
宗北内児科診所_a0129636_0245258.jpg

そしてそのまま何年もたつが、今日まであの激痛は一回も起きない。
本当にありがたかった。

費用は6000円くらいかかったが、保険で保障された。
日本に戻ってからすぐ礼状を出した。
次に台北に行ったときに、和菓子を土産に持ってお礼に伺ったのだが、
残念なことに先生は休診で、お会いできなかった。

by bajiao1313 | 2009-11-25 00:55 | 台湾 | Comments(0)


<< 無事を祈る‥‥      紅葉 >>