八角の台湾旅行記

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フィレンツェの街歩き3

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フィレンツェに到着した日を思い出している。
ベネチアからの列車はフィレンツェサンタマリアノッベラ駅に到着した。
無事に降りられて一息つくまもなく、
駅構内の大混雑、大きい荷物を移動する人々の群れに入り込んだ。

群衆の間を縫って外に出たが、ホテルへ行くためのバスの停留所がない。
あちこち、周辺を探し回るが埒が明かない。

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もちろん事前に駅前の様子を調べ、
何番バスに乗ったらいいかをメモし、
大まかな駅前の地図も持って行った。
やはり、イタリア語の世界は厳しい。
字を見て瞬時jに理解するということが不可能。
耳に入ることばは意味不明。
目と耳をふさがれたような気分だ。
日本にいて日本語で生活し、コミュニケーションを取ることが
如何にたやすいかを身にしみて感じた。

では、なぜタクシーを使わないのか?
ホテルの名前と住所を書いて運転手に渡せば直行。
あっという間に着いてしまうだろう。
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でも、自力でたどり着きたいという思いがわたしにも妹にも強くあって、
最初の訪問地を苦労しながら歩き回るというような、
そういう苦難が大好きなのだから仕方がない。
気分的にはまったく余裕はなかったが、
思い出に残る街歩き一回目だった。
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駅から出て少し行くと、中空に丸いれんが色の屋根が見えた。
「あれがドーゥモだよね」と指差して、そちらの方角へ行こうとしていると、
サッと傍に寄ってきた人がいた。
赤いスーツの颯爽とした中年の日本人女性だった。
「どちらにいらっしゃるの?」と美しい口調で話しかけてきた。
「あれがドーゥモですよね?」と指差すと、
「いいえ違います、あれはメディチ家の礼拝堂、
ドーゥモにいらっしゃりたければ、
この路をまっすぐにずっと行ってくださいね」
にっこりして、すばやく立ち去っていった。

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メディチ家の礼拝堂はドーゥモとよく似た形をしているが、
規模がまったく違う。
本物のドーゥモが見えてきたとき、
その大きさはまったく驚くべき迫力で出現した。

大聖堂の裏手までも行って探してみたが、
バス停らしきものはどこにもない。
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雨が本降りになってきた。
途方に暮れて立ち止まり、店の軒下で雨をよけた。
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妹がワインなどを売っている店に入って道を訪ねた。
なんと幸運なことにそこの店の奥さんは日本人だった。
「ここまできているなら、バスに乗るより歩いたほうが早い。
「道の名前を確かめ、番地を確認しながら行ってください、だいじょうぶですね」
としっかりとした口調で伝えてくれた。

駅を出てから、ホテルに着くまでずいぶん時間がかかったが、
その間に二人の日本人女性から助けてもらった。

二人とも、異国の地で凛と生きている人特有の強さとやさしさがあった。
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by bajiao1313 | 2014-05-18 11:57 | イタリア旅行 | Comments(3)
Commented by Lucia at 2014-05-18 18:36 x
駅前ではタクシーの客引きが声を掛けてきましたし、怪しい様子の人もたくさんいて気が抜けませんでした。
最初に道を聞いた男性は雨の中を走ってバス停の場所を聞いてきてくれました。
親切な人で、感謝は伝えたのですが説明が良くわからなくてイタリア語の勉強不足を反省しました。
二人の日本人女性が絶妙のタイミングで現れまさに救世主!
本当にありがたくて、今思い出しても涙が出ます。
Commented by bajiao at 2014-05-19 09:23 x
Luciaさま
旅先で出会った多くの景色、人々、建物、乗り物、食べ物一つ一つが、
貴重な思い出です。さまざまなエピソードを克明に思い出します。
Commented at 2014-05-28 18:51 x
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