2017年 12月 21日
台湾は私の第二の故郷、なつかしい子供時代に戻れる場所。 2年ぶりの台湾、今回は古都「鹿港るーがん」へ行った。 6年前に訪れた頃と比べると、観光客が増えているようで町は活気があり、 使われなくなっていた古い店が新しく生まれ変わっていた。 でもその店は今風のスタイルだ。 あの幻のような古い町並みはもう戻らないと感じた。 しかし市場の人混み、食べ物屋の味、お寺の静けさ、 裏道の雰囲気は以前と変わらなかった。 道を尋ねると誰でも一生懸命に教えてくれた。 「ありがとうと」と歩き出してしばらくすると、 バイクに乗り道路の端を逆走で追いかけてくるおじいさんがいる。 私たちのことを心配して様子を見にきてくれたのだ。 市場で買い物をすると、周りの人が集まってにぎやかに教えてくれる。 私を引っ張って「あのおじいさんは日本語ができるよ」と店まで連れて行く。 頼みもしないのに、買物に付き添ってくれる。 家の中から扉を開けて声をかけてくれた人もいた。 「〇〇はあっちだよ!」 駅のホームを教えてくれた女性は、 「間違って教えてしまった」と引き返してくれた。 タクシーに乗ろうとしていると、笑顔で近づいてきた女性は 「お手伝いしましょう!」と言ってくれた。 助けはなくてもなんとかなるし、自力で行動するのも旅の醍醐味だが、 みなの思いやりがうれしく、疲れが吹き飛ぶ思いがした。 おまけに子犬までもがガイド役。 摸乳巷は住宅街の細い路、そちらに向かって歩いていると、 庭先から耳のぴんと立った子犬が出てきて、しっぽを振る。 私が「わん、わん」と鳴いてみせると賢げな瞳をキラキラさせ、 首を傾げて意味を聞き取ろうとする。かわいい顔をしている。 そしてずっと後ろからついてくる。 「おうちに帰りなさい」と言っても離れない。 トンネルのような摸乳巷まで来た。 妹が「おいで」というと、ためらっている。 もう1回、声をかけると意を決したように入ってきたが、半分まで来て止まった。 「これ以上は無理です」と言っているようだった。
by bajiao1313
| 2017-12-21 12:24
| 台湾
|
Comments(0)
|
アバウト
なつかしい国、 大好きな台湾の紹介と、日々心に響いたことを綴っています。夢は台湾一周一人旅。実現に向けて中国語を少しづつ学んでいます。日本人です。 by bajiao1313 カレンダー
メモ帳
カテゴリ
全体 台湾 国内旅行 文男さんのこと 八角サロン 楽しかったこと 日常のこと 群馬 イタリア旅行 スペイン旅行 前橋便り ポルトガル旅行 中欧旅行 中国・武漢旅行 オランダ・ベルギー旅行 イギリス旅行 中国・西安旅行 中国・北京旅行 未分類 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... フォロー中のブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||