2011年 09月 25日
9月に台湾へ行ったことは何回もあるが、 今回ほど爽やかな気候に恵まれた旅行は初めてだ。 台北も、そして風の都「鹿港」もよく風が吹いた。 からっとした気持ちよい風が、 楊桃の枝を揺らし、小花を散らし、実を地面に落とした。 風を全身に受けながら、木陰に腰を下ろしているとき、 「ああ、私は今台湾にいるのだ…」と、うれしさに包まれた。 旅先で出会った多くの台湾人に、 日本に対する暖かい援助の心と、 多大な義捐金をいただいたお礼を伝えた。 みな、にっこりして手を握ってくれた。 若いおまわりさんは、わざわざ追いかけてきて、 「にっぽん、がんばれ!」と手を振ってくれた。 台湾の友人、阿環と若璋の友情が暖かく心にしみた。 一緒に過ごした時間は宝物だ。 鹿港は古い街で、昔の建物がたくさん残っていた。 赤いレンガの壁や地面に敷き詰められた滑らかなレンガの色が美しい。 街中を歩いていて、一軒の店の前で釘付けになった。 ここは知っている場所、なつかしい場所。 50年位前、私の子ども時代に一気に戻った。 「店の様子が気に入ったので、写真を撮らせてください」と伝えると、 「日本人ですか?」と言い、奥にいるらしいおじいさんを呼んでくれた。 90歳になるというそのおじいさんは日本語が上手だった。 いろいろ話をしてゆっくりとした時間が流れた。 もうずいぶん昔に亡くなった祖父を思い出した。 別れ際に握手をした。 冷たい手をぎゅっと握り締めた。 「60年ぶりに日本語を話した、また来なさい、また来なさい」と、 目を赤くして別れを惜しんでくれた。 #
by bajiao1313
| 2011-09-25 17:50
| 台湾
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2011年 09月 18日
何年ぶりだろうか、久しぶりで乃木坂の駅を降りた。 このあたりは昔よく散歩した場所だ。 かつて防衛庁だった場所は、高層商業ビルの開放感あふれるビルに変貌していた。 ミッドタウン3階、サントリー美術館でヴェネチアングラスの展覧会を見た。 昔、ヴェネチアのムラーノ島にボートで渡った。 彼の地のガラス美術館で、ため息とともに見たレースグラスに再会した。 ガラスは独特の宇宙だと思う。 すてきな世界に吸い込まれる。 昼食は地階にあるデリカッセンで、食べ物とフルーツを調達した。 屋外のテーブルでゆっくり食事をしよう。 大きな洋梨を一つ買い、切ってもらった。 大切に育てた自信作。 香りも食感もすばらしい、とろける甘みが舌に残る。 ビルの谷間の広場にテーブルを見つけ、食事を広げた。 買い求めた食べ物とワイン、洋梨をゆっくり味わいながらおしゃべりを楽しんだ。 時おりからっとした涼しい風が吹き抜けて、 ここはすてきな場所。 #
by bajiao1313
| 2011-09-18 22:15
| 楽しかったこと
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2011年 09月 17日
台湾旅行まであと数日。 今回は台湾西部の台中から足を伸ばして、 かつての栄都「鹿港」を訪れる。 ここは昔1に台南、2に萬華(台北)、3に鹿港とたたえられ、 台湾における三大貿易港の一つだった。 現在、昔日の面影はなく、すっかりさびれてしまったらしいが、 開発に取り残されたおかげで、 昔の建造物や古い街並みが色濃く残っているという。 あるとき友人に、いつか鹿港に行きたいと話したら、本をプレゼントしてくれた。 鹿港出身の作家が、歴史や見所、おいしい食べ物などを紹介している。 これまでも少しずつ解読してきたが、訪問に先立って少しでも理解を深めておきたく、 今、がんばって読みすすめている。 彼女の夫の祖先はかつてこの地で活躍した人物で、 住居は記念博物館として公開されているそうだ。 こんな風に導かれて、私にとっても因縁浅からぬ場所のように思われる。 ここには1泊する予定なので、心ゆくまで散策を楽しみたい。 #
by bajiao1313
| 2011-09-17 15:57
| 台湾
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2011年 09月 12日
今日は陰暦の8月15日、中秋、そして満月が重なった。 夕焼けの茜色の中に富士山の姿がくっきりと浮かび上がった。 空が晴れ渡っているので、やがて満月が姿を現すことだろう。 昨日の月も見事だった。 手を合わせずにはいられないほどの輝きだった。 夜半、暖かい色の月光が室内に長く差し込んできたので、 カーテンを開けて光に包まれながら眠った。 数日とても暑い日が続いている。 市内で運動会の練習中、小学生たちが熱中症にかかり救急車で運ばれた。 隣の市では、保育士の若い女性がやはり熱中症で命を落としている。 熱中症は最初ぞくぞくと寒気を感じるそうだ。 気分の悪さや頭痛で風邪をひいたように感じる人もいるらしい。 厳しい暑さに負けないよう、気をつけなければと思う。 日向の花たちは元気がいい。 #
by bajiao1313
| 2011-09-12 18:54
| 日常のこと
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2011年 09月 10日
今月の22日から台湾旅行に行く。 今回はまったくの一人旅、久しぶりだ。 ここ何回か、友人たちとの旅行はとても楽しかったが、 一人旅の醍醐味はまた格別のものがある。 今年はいろいろ辛いことも多く、少し疲れた心を休めたい。 大震災復興に向けての台湾の人々の暖かい援助に対してお礼を言いたい。 もう一つちょっと恥ずかしいが、まだまだ未熟な私の中国語だが、 どこまで通じるか、またどこまで聞き取れるかを試したい。 中国語の学習は、どんなときも私の心の支え、 この機会に更に学習が進むよういろいろ試してみたいと思う。 そういう意味もあって、一人旅を選択した。 あまり休みが取れず、3泊の旅行だが、 2日目は早朝台北を発ち、台中の鹿港に移動。 鹿港で一泊する。 ゆっくりと古跡巡りと、街歩き、そして名物料理を堪能しよう。 夜市も楽しみだ。 道を尋ねる、買い物、宿泊の交渉、切符を買う等々… どこまで中国語力を使えるか、わくわくしている。 筆談や絵を描くなどすれば、今までもある程度のことは通じたが、 今回はできるだけ声を発してコミュニケーションするつもりだ。 #
by bajiao1313
| 2011-09-10 12:03
| 台湾
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なつかしい国、 大好きな台湾の紹介と、日々心に響いたことを綴っています。夢は台湾一周一人旅。実現に向けて中国語を少しづつ学んでいます。日本人です。 by bajiao1313 カレンダー
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